どこに行っても 改善しない痛みには理由があります。
一般的なオスグッド・シュラッター病の治療について

オスグッド・シュラッター病(以下オスグッド)はキツイですよね。
多くの受傷者の方が来院されます。
近隣の整形外科や整骨院で対応できない方も多くいらっしゃいます。
そこで通常の一般的なオスグッドの治療についてご説明します。
●オスグッドの一般的な治療法
オスグッドの治療は、基本的に手術ではなく保存療法が中心となります。
成長期の骨端軟骨の炎症が主な原因であるため、成長が止まるにつれて自然に改善することが期待できるからです。
①安静・運動制限: 痛みが強い時期には、原因となる運動(ジャンプ、ランニングなど膝に負担のかかる動作)を中止、または大幅に制限します。痛みの程度に合わせて、運動量を調整することが最も重要です。
②アイシング: 運動後や痛みがある場合に、膝の痛む部分を冷やして炎症を抑えます。
③ストレッチ: 大腿四頭筋(太ももの前側)やハムストリングス(太ももの裏側)など、膝周りの筋肉の柔軟性を高めるストレッチを行います。これらの筋肉の柔軟性低下が、脛骨粗面への牽引力を増強させる一因となるためです。
④筋力トレーニング: 大腿四頭筋やハムストリングスだけでなく、体幹や股関節周りの筋肉を鍛えることで、膝への負担を軽減し、安定性を高めます。
⑤装具療法: 痛みが強い場合や、運動をどうしても続けたい場合に、オスグッドバンドと呼ばれる膝のお皿の下あたりをサポートする装具を使用することがあります。これは、脛骨粗面への直接的な牽引力を軽減する目的で使用されます。
⑥薬物療法: 痛みが強い場合には、一時的に非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服や外用薬を使用することがあります。しかし、根本的な治療ではなく、あくまで症状緩和を目的とします。
⑦物理療法: 温熱療法や電気刺激療法などを行うこともありますが、保存療法の補助的な役割です。
●治療期間
正直なところ、オスグッドが完全に治癒するまでの期間は、個人差が非常に大きいです。多くの場合、適切な保存療法と成長の終了とともに、数ヶ月から1年程度で症状が改善することが多いです。
しかし、成長期が終わるまでは、いったん症状が改善しても、運動を再開すると再発する可能性があります。
重症の場合や、痛みを我慢して運動を続けた場合などでは、成長期が終わっても痛みが残存することも稀にあります。この場合、骨端線が閉じた後に遊離骨片が残存し、それが痛みの原因となることもあります。
●費用
オスグッドの治療は、基本的に保険診療で行われます。
①診察料: 数百円~数千円程度(保険の負担割合、医療機関によって異なります)。
②画像検査: レントゲン検査などが必要な場合は、数千円程度かかります。
③装具: オスグッドバンドは、市販のものから医療機関で処方されるものまであり、数千円程度で購入できます。
④リハビリテーション: 医療機関でのリハビリは保険適用となりますが、回数や内容によって費用は異なります。
●リハビリ
リハビリは、オスグッドの治療において非常に重要です。
①初期: 痛みの軽減と炎症の抑制が主な目的です。
②中期: 膝周りの筋肉の柔軟性改善と、負担を軽減するための股関節や体幹の安定性を高めるトレーニングを行います。
③後期: 徐々に運動負荷を上げていき、スポーツ復帰を目指したトレーニングを行います。
●正直な回復の見込み
オスグッドは、成長期のスポーツ活動による一時的な炎症であることがほとんどであり、適切な対応をすれば、多くの場合、成長とともに自然に治癒します。
しかし、
痛みを我慢して運動を続けると、症状が悪化し、治癒が遅れる可能性があります。
成長期が終わるまでは、再発のリスクがあることを理解しておく必要があります。
稀に、成長後も痛みが残存するケースがあり、その場合は手術的な治療(遊離骨片の摘出など)が検討されることもあります。最も重要なのは、痛みの程度に合わせて運動量を調整し、適切なストレッチや筋力トレーニングを継続することです。
自己判断せずに、整形外科を受診し、医師や理学療法士の指示に従って治療を進めていくことが大切です。
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