慢性疲労とは？
慢性疲労症候群（CFS）とは、日常生活に支障をきたすほどの強い全身倦怠感や慢性的な疲労感が、休養しても回復せず6ヶ月以上の長期にわたって続く状態です。
慢性疲労症候群の代表的な症状には、次のようなものがあります。
・疲労感
・微熱
・頭痛や筋肉痛
・のどの腫れ
・眠れない
・集中力の欠如
・うっかりミスが増える
・約束を忘れる
慢性疲労症候群の原因は、運動不足による新陳代謝の低下や、デスクワークなどの身体活動が少ないことで筋肉が過緊張（コリ）するなどと言われています。
慢性疲労症候群は、筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群（ME/CFS）とも呼ばれます。
慢性疲労症候群は、主に20～50歳の人でみられ、男性より若年の女性や中年の女性でより多くみられます。ただし、小児を含むどの年代の人でも認められています。
慢性疲労症候群は、健康な人がかぜや気管支炎などを患ったあと、かぜに似た症状がいつまでも長引くことで発症するケースが多くあります。しばらく休んでも体調が改善しなかったり、摂食障害や不眠などを伴うようになり、そうなってはじめて、「ただのかぜではないかも知れない」と気付かされます。
慢性疲労症候群を放置しておくとさらにひどい倦怠感や疲労感に襲われ、椅子に座っているのも困難な状態になり、寝たきりになってしまうこともあります。
慢性疲労症候群は、男女比で1:4で女性に多い病気です。特に若い女性が発症する頻度が高いです。
女性は生理があるため、鉄が欠乏して疲れを感じやすいものです。貧血のほかに、糖尿病や甲状腺疾患などでも疲れを感じることがあります。その他に、自律神経バランスの乱れも疲れを感じやすくなる原因です。
慢性疲労症候群と姿勢の関係
慢性疲労症候群と姿勢のゆがみには深い関係があります。姿勢が悪くなると筋肉が凝り固まり、骨盤や背骨がゆがむと自律神経の働きが乱れてしまいます。
慢性疲労症候群の症状に悩んでいる方の多くに、過度な筋肉の緊張が見られます。骨盤がゆがむと、血行不良や自律神経のバランスが乱れ免疫力が下がってしまうので、更なる慢性疲労の原因になります。
慢性疲労症候群は、1980年代にアメリカで報告された病気で、日本では現在、30万~40万人の患者さんがいるとされています。20~50歳代の働き盛りの世代に多く、約2対1の割合で女性に多い病気です。
慢性疲労症候群を完治させるのは難しく、一般的に治療は数か月から数年かかりますが、治療を続け、徐々に症状の改善を図っていくことが大切です。
精神的及び身体的なストレスが関係している可能性があると考えられています。 また、「几帳面な人」「真面目な人」「正義感が強い人」などは慢性疲労症候群になりやすいと考えて特に注意が必要と言えます。
姿勢を整えたほうがいい理由
姿勢を整えると、次のような効果が期待できます。
・痛みが出にくくなる
・疲れにくくなる
・血流がよくなる
・内臓の負担が軽減する
・精神面にプラスの影響がある
・自信があるように見える
・痩せやすくなる
・肌がきれいになる
・睡眠の質が上がる
また、姿勢を整えると、胸部が開きやすくなることで呼吸が深くなり、基礎代謝があがります。その結果、消費カロリーが増える、腸内環境が改善するなどのメリットも期待できます。
姿勢を整えると、次のような症状の軽減・予防も期待できます。
・腰痛
・頭痛
・肩こり
・関節痛
・エネルギーレベルの向上
・肺活量の増加
・血行と消化の改善
・体幹と上背部の筋力の向上
・運動時のフォームの改善
姿勢を整えると、背筋が伸び、関節の位置関係が整うので見た目に自信が出たり、相手に対して好印象を与えられるようになります。また、姿勢不良による自律神経の圧迫や乱れを改善することができるので、内面から健康的な状態になることができます。
