どこに行っても 改善しない痛みには、 理由があります。
寝違えは、朝起きたときに突然首や肩甲骨まわりに強い痛みを感じる症状で、多くの人が経験するものです。無理な姿勢で寝ることや筋肉の緊張が原因となり、首を動かすのが困難になることもあります。放置すると痛みが長引くことがあるため、適切なケアが重要です。ストレッチや温めることで改善が期待できますが、症状が強い場合は専門的な治療を受けることをおすすめします。寝違えの原因や対策について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
寝違えは、首や肩甲骨まわりの筋肉が過度に緊張し、炎症を起こすことで発生する症状です。主な原因として、不自然な姿勢での睡眠、長時間の同じ姿勢、筋肉の疲労などが挙げられます。特に、枕の高さが合わないと首に負担がかかり、寝違えを引き起こしやすくなります。症状としては、首や肩甲骨の痛み、可動域の制限、違和感があり、ひどい場合は首を動かすのが困難になることも。炎症が強い場合は、冷やすことで痛みを軽減し、その後はストレッチや温めることで回復を促すことが重要です。日常生活に支障が出る場合は、ご相談下さい。
「寝違え」は、朝起きた時に首から肩にかけて強い痛みがあり、首を動かすことが困難になる状態を指します。医学的には「急性疼痛性頸部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)」と呼ばれます。その明確なメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、いくつかの要因が複合的に絡み合って発生すると考えられています。
寝違えの主な原因
①睡眠中の不自然な姿勢と血行不良(阻血):
寝返りの少なさ: 寝返りは、睡眠中に体の特定の部位に負担が集中するのを防ぎ、血流を促す重要な役割があります。過度な疲労、飲酒、あるいは寝返りを打ちにくい寝具(柔らかすぎるマットレスなど)によって寝返りが少ないと、首や肩の筋肉が長時間圧迫され、血流が不足する「阻血(そけつ)」状態に陥ります。
②不適切な寝具:
枕の高さが合っていない(高すぎる・低すぎる)、マットレスが柔らかすぎる・硬すぎるなど、首や背骨に負担のかかる寝具を使用していると、不自然な姿勢が続きやすくなります。
③冷え:
寝ている間に首や肩周りが冷えると、血管が収縮して血行が悪くなり、筋肉が硬直しやすくなります。特に夏場のクーラーによる冷えも原因になります。
④筋肉の疲労と緊張(もともとの肩こり・首こり):
慢性的な首・肩の凝り: デスクワーク、スマートフォンやパソコンの長時間使用、不良姿勢(猫背、ストレートネックなど)は、普段から首や肩の筋肉に大きな負担をかけています。これにより、筋肉が常に緊張し、硬く収縮した状態になっています。
⑤疲労物質の蓄積:
筋肉が硬くなると血行が悪くなり、疲労物質や老廃物が溜まりやすくなります。このような状態の筋肉は、わずかな負荷や急な動きにも弱くなります。
⑥軽度の肉離れ:
睡眠中にすでに疲労で硬くなった筋肉が、寝返りなどの際に急に引き伸ばされたり、一部の筋線維が損傷(軽度の肉離れ)したりして、炎症を起こすことが、寝違えの痛みの主な原因と考えられています。
⑦関節の炎症:
首の骨(頸椎)の後ろにある小さな関節(椎間関節)の袋(関節包)や靭帯が、不自然な姿勢や寝返りの際に微細な損傷を受け、炎症を起こすことで強い痛みが生じることがあります。
⑧ストレスと自律神経の乱れ:
精神的なストレスや疲労の蓄積は、自律神経のバランスを乱します。自律神経の乱れは、無意識のうちに筋肉を緊張させやすくしたり、血管を収縮させて血行不良を引き起こしたりするため、寝違えのリスクを高めます。
寝違えは、睡眠時の不自然な姿勢が直接的な引き金となることが多いですが、その背景には、日頃からの首や肩の慢性的な疲労、姿勢の悪さ、筋力のアンバランス、寝具が合っていないなどの要因が潜んでいます。これらの要因が組み合わさることで、首の筋肉や関節がダメージを受けやすい状態になり、ある日突然「寝違え」として発症するのです。
川口のほりこし整骨院では、寝違えの急性期の痛みを和らげることはもちろん、根本的な原因となる日頃の姿勢の歪みや筋肉の緊張に対してアプローチし、再発しにくい体作りをサポートしています。もし寝違えでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。

