どこに行っても 改善しない痛みには理由があります。
「脛(すね)の内側がズキズキ痛む」「走り出すと痛くて続けられない」…もしあなたがそんな症状に悩まされているなら、それは**「シンスプリント」**かもしれません。特に、部活動で頑張る学生さんや、ランニングを始めたばかりの方に多く見られるこの痛みは、「我慢すれば大丈夫」と放っておくと、練習を中断せざるを得なくなったり、さらに悪化して疲労骨折につながることもあります。
川口のほりこし整骨院は、シンスプリントの専門知識と豊富な経験を持つ院です。私たちは、単なる対症療法ではなく、痛みの根本原因を見つけ出し、再発を防ぐための根本施術に力を入れています。
シンスプリントとはどんな状態?
シンスプリント(Shin Splints)とは、正式名称を「脛骨過労性骨膜炎(けいこつかろうせいこつまくえん)」といい、スネの骨(脛骨)の内側、特に下から1/3程度の部分に、運動時や運動後に痛みが生じる症状の総称です。
具体的にどんな状態?
・痛みが生じる部位: 主にスネの骨の内側、特に足首に近い部分(下腿の内側)に沿って起こります。指で押すと痛みを感じるポイントが複数あることが多いです。
・痛みの特徴:
①初期: 運動を始めたばかりの時や、運動後に軽い痛みを感じる程度。休むと痛みが引く。
②進行期: 運動中も痛みが持続し、パフォーマンスに影響が出る。
③重症期: 安静にしていても痛む、日常生活でも痛む。この段階になると、疲労骨折の可能性も考慮されます。
・痛みの種類: ズキズキとした痛み、鈍い痛み、だるさ、張り感など。
・症状が出やすいタイミング:
①走り始め(ウォームアップ中)
②運動中
③運動後、クールダウン時
④翌日の朝
主な原因は?
シンスプリントは、脛骨に繰り返し過度なストレスがかかることで、骨の表面を覆う「骨膜」に炎症が起きることで発症します。この過度なストレスは、複数の要因が絡み合って生じることがほとんどです。
①使いすぎ(オーバーユース):
例:部活動で、夏休みに急に練習量が増えた陸上部員。
・急激な運動量の増加、練習時間の延長。
・硬い地面での反復運動(例:アスファルトでの長距離ランニング)。
・急な坂道トレーニングや、スピードを上げたトレーニング。
②筋力のアンバランス:
・体幹筋力の不足: 体幹が不安定だと、足への負担が増えやすくなります。
・ふくらはぎの筋肉の柔軟性低下や筋力不足: 特に、ヒラメ筋や後脛骨筋といった筋肉は、衝撃吸収や足の安定に重要です。これらの筋肉が硬かったり、弱かったりすると、スネへの負担が増大します。
③フォームの乱れ:
・悪いランニングフォーム: 接地時に足全体で着地せず、つま先やかかとから強く着地する、過剰な回内足(アーチが潰れて足が内側に倒れ込む)など。
・例:自己流でランニングを始め、フォームを意識せずに距離を伸ばしてしまった人。
④不適切なシューズ:
・クッション性が低い、すり減ったシューズ、足に合わないシューズの使用。
・例:古いランニングシューズをずっと履き続けている人。
⑤体の構造的な問題:
・偏平足(アーチが低い)、O脚、X脚など、生まれつきの足や脚の形状が影響することもあります。
放っておくとどうなる?
シンスプリントを放置して運動を続けると、痛みが慢性化し、最終的には脛骨の「疲労骨折」に繋がる可能性があります。疲労骨折までいくと、数ヶ月単位での運動中止が必要となり、治療期間も長引いてしまいます。そのため、「ちょっと痛いけど、我慢すれば大丈夫」と軽く考えず、初期段階で適切な対処を行うことが非常に重要です。

