どこに行っても 改善しない痛みには理由があります。
「歩き始めや立ち上がる時に股関節がズキッと痛む」「長時間座っていると股関節が固まる感じがする」「階段の上り下りがつらい」…もしあなたがそんな股関節の痛みで悩まされているなら、それは**「股関節痛」**かもしれません。
股関節は、体の中でも特に大きな関節で、立つ、歩く、座るなど、日常生活のあらゆる動作を支える重要な役割を担っています。そのため、股関節に痛みがあると、何をするにも憂鬱になり、大好きな趣味や運動を諦めてしまうことにもつながりかねません。
「歳のせいだから」「一時的なものだろう」と放っておくと、痛みが慢性化し、日常生活がさらに制限されてしまうことも少なくありません。
川口のほりこし整骨院は、股関節痛の根本原因を見つけ出し、改善へと導く専門院です。私たちは、痛む股関節だけでなく、その周りの筋肉や骨盤、そして全身のバランスといった根本原因を徹底的に分析し、痛みのない快適な生活を取り戻すための施術に力を入れています。
股関節痛とはどんな状態?
股関節痛とは、その名の通り股関節周辺に生じる痛みの総称です。股関節は、太ももの骨(大腿骨)の先端にある球状の「大腿骨頭」と、骨盤のくぼみである「臼蓋(きゅうがい)」が組み合わさってできており、まるでボールとソケットのような構造をしています。この構造により、股関節は前後左右、回旋など非常に大きな可動域を持つ一方で、上半身の体重を支え、歩行や走行時の衝撃を吸収するという重要な役割を担っています。
具体的にどんな状態?
股関節痛の症状は多岐にわたり、痛む場所や状況によって原因が異なります。
1、痛みが生じる主な部位:
①脚の付け根(鼠径部): 最も多く見られる場所で、股関節のトラブルを直接的に示唆することが多いです。
②お尻の外側・側面(大転子部): 股関節周辺の筋肉や腱の問題で生じやすいです。
③太ももの前や横、膝の内側: 股関節の痛みが、これらの部位に放散して感じられることもあります。腰や臀部
④全体: 股関節の動きが悪くなることで、腰や臀部に負担がかかり、痛みとして感じられることがあります。
2、痛みの特徴:
「鈍い痛み」「ズキズキする痛み」「だるさ」「こわばり」など、感じ方は様々です。
①「動かし始め」の痛み: 朝起きてベッドから降りる時、長時間座った後に立ち上がる時、歩き出しの一歩目などが特に痛むことが多いです。これは、関節が固まったり、筋肉が冷えていたりするためです。
②「体重がかかる時」の痛み: 歩行、走行、階段の上り下り、片足立ちなどで痛みが増すことがあります。
3、「特定の動き」での痛み:
①股関節を内側にひねる、外側にひねる動作(例:あぐらをかく、靴下を履く)。
②足を大きく開く、深くしゃがみ込むなどの動作。
③体をひねる動作。
4、「安静時」の痛み: 炎症が強い場合や病気が進行している場合は、寝ている時や座っている時など、安静にしていても痛みを感じることがあります。
3、痛み以外の症状:
①股関節の引っかかり感やクリック音: 股関節を動かすと、引っかかるような感覚や音がすることがあります。
②可動域の制限: 股関節がスムーズに動かせなくなり、足を開く、足を組むといった動作が難しくなります。
③足を引きずる(跛行): 痛みをかばうために、無意識に足を引きずって歩くようになることがあります。
④股関節の引っかかり感やクリック音: 股関節を動かすと、引っかかるような感覚や音がすることがあります。
なぜ股関節痛が起こるのか?
股関節痛の原因は多岐にわたりますが、大きくは以下の要因が挙げられます。
1、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう):
・最も一般的な原因の一つで、股関節の軟骨がすり減ったり、骨の形が変形したりすることで炎症や痛みが起こります。
・日本人の場合、生まれつき股関節の形成が不十分な「臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)」が背景にあることが多いです。
2、オーバーユース(使いすぎ):
・スポーツ(ランニング、サッカー、ダンスなど)での過度なトレーニングや、長時間の立ち仕事、重い物を持つ作業などで、股関節に繰り返し負担がかかることで炎症を起こします。
・例: 急に運動量を増やしたアスリート、引っ越し作業で重い荷物を運んだ後。
3、筋肉・腱のトラブル:
・股関節周辺の筋肉(臀筋、内転筋、腸腰筋など)の過緊張、柔軟性の低下、筋力不足によって、関節の動きが悪くなったり、腱に炎症が起きたりします(例:腸脛靭帯炎、大転子滑液包炎)。
・例: デスクワークで長時間同じ姿勢を続ける、ストレッチ不足。
4、姿勢や体の歪み:
・骨盤の歪み、猫背、O脚・X脚など、全身のバランスが崩れていると、股関節に不均一な負荷がかかり、痛みの原因となることがあります。
・例: 常に片足に重心をかけて立つ癖がある人。
5、関節唇損傷(かんせつしんそんしょう):
・臼蓋の縁にある「関節唇」という軟骨組織が損傷することで、痛みや引っかかり感が生じます。スポーツ選手などに多く見られます。
6.その他の疾患:
・関節リウマチ、大腿骨頭壊死、感染症、腫瘍など、他の病気が原因で股関節痛が起こることもあります。
放っておくとどうなる?
股関節痛を放置すると、痛みが慢性化し、日常生活の質が著しく低下することがあります。痛みをかばうことで、歩き方が不自然になったり、膝や腰など他の関節にまで負担が及び、新たな痛みを引き起こす連鎖が生まれる可能性もあります。また、変形性股関節症などの疾患の場合は、進行すると最終的に手術が必要になるケースもあります。
「単なる筋肉痛だろう」と自己判断せず、股関節に違和感や痛みを感じたら、早めに専門家にご相談いただくことが、早期改善と進行予防に繋がります。

